現実逃避

なりたい自分と求められる自分の狭間

人間レッスンは必修科目です(課外活動だけど)

お題「#おうち時間

 

ゴールデンウィーク明けから遠隔授業が始まり、大学も学生も試行錯誤しながら授業を進めている。急ごしらえの授業は案の定上手くいかないことばかりで、学生のフラストレーションもむくむくと大きくなっている。

思い通りに進まなかったり授業を受けられなかったりする事態に対して、学生からの講師に対する改善要求のみならず、一部の学生からは謝罪要求などが起きている。教授ではない非常勤講師からの謝罪に何の意味があるのだろうか。

 

そんな息の詰まるようなポータルサイトに毎日アクセスし、課題を提出する。前期全ての授業が遠隔授業になるとみて20単位以上分の履修登録をしてしまったため、毎日授業を受けては課題に取り組む日々だ。

初めは毎日異なることに挑戦し刺激的だった外出自粛も、大学が始まりルーティンができてしまうと途端に窮屈になる。

 

この窮屈さに嫌気がさして息抜きをしようにも、空きコマにできることはたかが知れている。ドラマを見ようと思い立ってNetflixで「梨泰院クラス」を見始めてそれなりに面白いと感じたが、特に強い印象も残らなかった。

「梨泰院クラス」で主人公側からその敵へと変身したチャン・グンスがGOT7のジニョンに時折似ているのが気になって調べてみたところ、グンスを演じるキム・ドンヒ*1が監督に演技の才能を見込まれて最新作では主人公を演じているという。

こうして見始めたのが「人間レッスン」だった。あっという間に最終話まで見てしまった。

youtu.be

 

簡単にまとめれば、このドラマは重い話好き大学グロ耐性有学部の学生の必修科目だ。

学校では優等生でありながら違法ビジネスで生計を立てるオ・ジスが、同じ優等生でも正反対のバックグラウンドを持つ同級生のペ・ギュリに仕事内容を知られ、パートナー関係を結んだことから堕落していく。

前半は"Skins"や"Hormones"のような、若者が若さゆえに過ちを犯し、その解決の過程で人生の酸いも甘いも知るストーリーのような印象を受けたが、やはりテーマの重さが桁違いだった。

 

人に知られてはいけないことを共有してしまったためにその輪が広がっていき、取り繕ろうとすればするほど穴が広がっていく。

後半はその穴がかなり広く深くなって、ジスとギュリの二人は身体的にも精神的にも追い込まれる。カットがかかった後に素に戻る姿が想像できないほどの二人の演技には息をするのも忘れてのめりこんだ。

 

このドラマは描写が過激でグロテスクなシーンも度々出てくる。この手の韓国ドラマが持つ湿り気と生々しさに対して二人の関係性は淡く描かれている。確実にひかれ合っていながらもつかず離れずの関係を保つのだが、二人の関係は肉体的には表現されていない。二人の言動や行動からうかがえる互いへの感情は、後ろめたさから強固にも見えて若さゆえに脆くも見える。

Netflixでのみ配信されているためか、言葉遣いも高校生らしく放送禁止用語が使われる。かわいい女子高生が口を開けば「シー〇ル」という、悪口の語彙が豊富だとされる韓国語の中でも最上級の罵倒語が飛び出す。このリアルさに「もしかしたら身近にも起きている出来事かもしれない」と思わされる。

 

重く救いのない話が好きで、グロテスクな描写をある程度許せる、精神状態の安定した人なら確実に見るべきだ。あまりに希望がなく暗い展開と結末だが、韓国ドラマにしては短い10話で展開も速いため後味は悪くない。

深読みもできそうな意味深な描写もあり、結末をはっきりと描かずに終わった続きをシーズン2で描くのではないか*2とも予想している。

 

あまりにも強い印象を残したドラマだったので、1周してすぐに感想を書いた。見逃した描写があったらと思うと惜しいのでもう一度見て来ようと思う。

www.netflix.com

*1:一番驚いたのは彼がJYP所属だということだった。さすがJYP、好きな顔がブレない。

*2:「え、二人はどうなるの?」と思わせる幕切れは「このサイテーな世界の終わり」とも似ていて、Netflixオリジナルシリーズの常とう手段なのかもしれない。

面接官の人、コミュニケーション能力ありますか?

就職活動中の私はまさに今、あらゆる企業の人事担当者から品定めをされている最中だ。

経団連が公表する「新卒採用に関するアンケート調査」において、企業が学生に求める能力の第一位は「コミュニケーション能力」だ。

この場においてのコミュニケーション能力とは、もちろん大学生が馴れ合うのに使う「うぇーいw」ではなく、相手の考えを引き出し自分の考えを伝え、互いに受け入れて発展的な関係性を築くための能力だと理解している。

 

年末から就職活動を細々と続けている身からすると、就職活動において「コミュニケーション能力」を本当に測れているのか疑問がある。

そもそも私達に対して面接をする社員に、他者のコミュニケーション能力を測るだけのコミュニケーション能力があるように思えない面接やグループディスカッションを経験することが度々あるからだ

 

私自身は文章を書くことが比較的苦ではなく、書類選考においてお祈りメールを受け取ったことはない。

無事に書類選考を通過すればどの企業でもだいたい面接を実施するわけだが、ここで違和感を覚えることがある。面接の担当者とのコミュニケーションが上手く取れないのだ。

私自身、コミュニケーション能力を測るためには対話が重要だと考えている。そのため、できるだけ担当の社員と対話を通して私のことを知ってほしいし、相手のことも知ろうと努めている。

しかし、面接で主導権を握るのは面接を担当する社員であり、社員が展開を左右する。いわゆる「逆質問」以外に学生が自由に発言できる時間はほとんどないものとして設計されていて、それゆえに学生が社員を前にできることには限度がある。

それを理解して学生のいいところを引き出そうと努力している社員がほとんどだと思うが、自分のことを知ってもらえたと感じる面接は少ない。

 

不完全燃焼感のぬぐえない面接の例をいくつか挙げたい。

  • 一方的に「~を教えてください。」と学生に伝え、メモを取りながらあいづちを打つのみで、学生にスピーチ大会をさせる
  • 会社の理念に即した考えを伝えたいあまり、企業理念に登場する用語の繰り返しに終始して中身のない話を展開する
  • ESの内容を掘り下げて聞こうとするものの、望む答えが予測しづらく、答えにくい質問をする

 

このような面接は一生懸命話してもキャッチボールが成立しないためいまいち盛り上がらず、面接が終わった後には生産性のない会話に費やした虚無感が襲ってただ疲労が残るだけだ。

入社後のミスマッチを防ぐために就活中の自己分析と企業研究をするようによく言われるが、これらの不足だけでなく採用活動に関わる社員のコミュニケーション能力も原因になっているのではないかと感じている。

学生にコミュニケーション能力を求めるのなら、まず自分たちがコミュニケーション能力を測るのに十分なだけの能力を身に付けてほしい。

 

コミュニケーション能力は技能だ。東進の安河内先生がCMで「英語なんて言葉なんだ。こんなものやれば誰だってできるようになる。」*1と言っていたように、技能は練習して身に付けるものだ。

コミュニケーション能力は抽象的なもので、使う機会の多さは英語の比ではない。言葉を発する発さないに関係なく、コミュニケーションはとられている。相手の考えをできるだけ形を変えずに理解し、自分の考えを相手が形を変えて理解する必要のないように分かりやすく伝える。能力の指す範囲が抽象的な分、向上するのに必要なものもシンプルだ。

 

正直、現在の企業の採用活動に不満を言っても、自分の就職活動が変わるわけではない。私にできるのはこれを反面教師にすることだ。これからの時代を生きるにあたって、新学習指導要領のもとで教育を受けた後輩たちに落胆されないような、成長し続ける社会人になりたい。

 

*1:CMで聞いたこの言葉が妙に印象に残っていて、東進に通いこそしなかったものの、この言葉を胸に外国語の勉強をしてきた。成功者の言葉だから生存バイアスがかかっているように見えるが、本当に外国語習得が才能に左右されるものであれば世の中にこんなにたくさんの成功者はいないだろう。センスのありなしで向き不向きはあれど、センスだけで乗り切れるものでもなく、センスがなければ習得できないものでもないと、外国語を学ぶにつれて感じている。

この時間のある今、見てほしい作品

お題「#おうち時間

 

私立文系大学外国文化専攻の学生らしいおうち時間を送っている。

起きてから寝るまでの時間のほとんど全てを外国の文化に関する情報の収集に充てている。

 

 

これは上手く言い換えただけで、実際にはNetflixYoutubeの往復を繰り返している。

大学に入学してから時間に余裕がなく、娯楽も視野を広く持って楽しむことができなかったため、時間をぜいたくに使って映画やドラマを見ることができるのは有意義なことだと捉えている。

 

主に外国のものになるが、これまでに見て面白い、あるいは勉強になると感じた作品やYoutubeチャンネルを紹介したいと思う。

 

働く女子流ワタシ探し(原題:“下一站是幸福“)

f:id:i_am_crazy_for_you:20200421013434j:image

https://www.netflix.com/title/81137134?s=a&trkid=13747225&t=cp

私が大好きな韓国のアイドルグループf(x)のリーダーであるビクトリアは近年、中国で活動を展開している。彼女の主演作がこのドラマだ。

忙しさを理由にしばらく見ずにいたが、外出自粛のおかげで全41話の長編ドラマも飽きずに見ることができた。

もともとは中国でも活躍するビクトリアを目当てで見始めたものの、ビクトリアが演じる主人公の贺繁星が恋に落ちる元宋役の宋威龙の魅力にあてられてしまった。

目鼻立ちのくっきりした正統派の顔立ちながら、目元が三白眼ぎみなところに抜け感があり、現代らしい印象を受ける。写真でももちろん美しいが、映像の方がずっとかっこいいので、まずは5話まで見てほしい。

 

このドラマは上海が舞台になっているため景色を楽しむこともでき、かつ中国ドラマによくある吹替ではないため、中国語の耳慣らしにもおすすめできる。

1月下旬以降は就職活動のために中国語の勉強から離れていて、3年間かけて学んだ中国語の知識を忘れつつあったので非常に役に立ったうえ、勉強に対するモチベーションを取り戻すことができた。

 

Skins

f:id:i_am_crazy_for_you:20200421013449j:image

https://www.netflix.com/title/70140438?s=a&trkid=13747225&t=cp

 

このドラマは英語を勉強している人に薦めたい。私は英検準1級のリスニング対策の8割をこれでしのいだ。

英検準1級はリスニングパートにブリティッシュアクセントで話されているものがあるのだが、これまで留学経験のない私のインプットはアメリカンアクセントに偏っていた。

そのため、TOEICでもなかなか単語を拾いきれず苦労していたのだが、アメリカンアクセントの英語を聞き取れるようになったのと同じ方法で解決するしかないと思い立ち、癖の強くないアクセントのドラマを探していた。

このドラマに登場する人物は皆最近の若者らしい話し方で、極端なRPやコックニーで話す人がいないため、良い耳慣らしになった。

 

ストーリーは英国ブリストルを舞台に高校生に関連した社会問題とそれに伴う情動を描いたものだ。

2007年製作のため登場人物の見た目が皆少し古く見えるが、ストーリーは現在でも十分に見ごたえがある。

 各シーズン約10話で、シーズン7まであるのでボリュームは申し分ない。キャストが2シーズン毎に交代するので全て見ずとも後ろ髪を引かれる思いをすることはない。

実のところ私もシーズン4まで見終わった頃に試験当日が来てしまった。

 

채널 NCT daily

www.youtube.com

正直に言うとファンが苦手でこれまでNCTのことは敬遠してきたが、メンバーは皆才能があって意識も高く人をひきつける。

そんな彼らのテレビ番組やその他の配信よりも肩の力が抜けた姿を目にすることができる。(普段から忙しいはずなのに仕事ではない時間にもこのような映像を撮っている彼らのプロ意識には敬服するしかない。)

ドラマや映画のセリフはある程度聞き取れても、ネイティブスピーカーが発する単語を上手く拾えないことが最近の悩みだったのだが、このチャンネルの"Johnny's Communication Center"というシリーズを見てリスニング能力を鍛えている。

シカゴ生まれシカゴ育ちのJohnnyがひたすら英語で話すシーンが多く、世界中のファンが字幕を付けてくれているため、聞き取れなかったときはすぐに確認できるところも便利だ。

www.youtube.com

タイのレストランでタイの制服を着てティータイムを楽しむメンバーたち。彼らは同じ高校の生徒とという設定で寸劇を繰り広げている。ネイティブスピーカーのジャニとマーク、アメリカに住んでいたジェヒョン、インターナショナルスクールに通っていたテンに囲まれるドヨンがかわいくて不憫でならない。

 

MissDarcei

www.youtube.com

登録者70万人の美容系Youtuberだ。

彼女はただの美容系Youtuerではなく、"Black girl tries"というシリーズでさまざまなメイクに挑戦している。

本人はけっこうふざけているようなテンションでメイクをしているが、メイクが上手で毎回の印象が変わるので見ながら感嘆している。

個人的にはアフリカ系女性のウィッグを日常的に被る文化がうらやましい。家では楽な地毛で過ごし、その日のファッションやメイクに合わせて様々なウィッグを被る姿が髪色も長さも自由自在で楽しそうだと感じる。

彼女のチャンネルの中で好きな動画をいくつか貼っておく

youtu.be

これは韓国のオルチャンメイクに挑戦したもの。

youtu.be

そしてイガリメイクにも挑戦している。

 

私が面白いと思うものが誰かにとっても面白いことを願っている。

 

そろそろ遊びばかりではなく、卒業論文にも手を付けなければならないと思い始めている。せっかく時間がたくさんあるのだから、そろそろ休むフェーズを脱して英語の勉強や趣味の中国語と韓国語の勉強も再開したい。

 

パーソナルカラー診断を受けてから約1か月の間に買った化粧品

バレンタインデーにパーソナルカラーが「ブルべ冬」という診断を受けてから早くも2か月が経過した。

ずっとイエベ春だと思って化粧をしていたためかなりの衝撃だったが、時間が過ぎるにつれてだんだんと受け入れることができてきたように思う。

 

診断を受けてから約1か月の間に、プチプラコスメの中からいくつかブルべ冬向けといえそうなものをいくつか買った。

ブルべ冬向けの化粧品の情報は少なく、自分に似合いそうな色を探すにも少し苦労したので、自分と同じタイプの誰かの助けになるかもと感想を書いておく。

セザンヌ シングルカラーアイシャドウ 05 ピュアラベンダー
セザンヌ シングルカラーアイシャドウ 05 ピュアラベンダー 1.0g

これは買って正解だった。ラベンダーカラーでくすみもなく、ブルーとピンクのラメが分かりやすくチラチラと輝く。塗るたびに気分が上がる。

しかし一色ではパンチが足りないし、塗りすぎると綺麗なラメがゴチャゴチャとしてあまり綺麗に見えないように感じる。単体使いより締め色を一緒に使うべきだと思う。

 

セザンヌ ナチュラルチークN 16 カシスローズ

セザンヌ ナチュラルチークN 16 カシスローズ 4.0g

これまで黄みの強い色のチークばかり塗っていたため、青みの強い色を頬に塗るのは勇気がいった。

かなり発色がいいので塗りすぎると顔の中で頬の主張が強くなりすぎるので気を付けている。

色自体は見た目の紫というより青みのあるピンクのように発色するので、予想より違和感がなくて気に入っている。

 

セザンヌ ラスティングリップカラーN  302 ローズ系

セザンヌ ラスティングリップカラーN 302 ローズ系 3.9g

せっかくブルべだと分かったのなら秋冬に使えるブドウ色リップが欲しいと思って買った。

いわゆる「ブドウ色」は実際にドラッグストアで見てみると、青みが強すぎて似合う気がしなかったので302を買った。

最初は塗っても少し浮いているように感じたが、塗り続けていると目が慣れたのか違和感がなくなった。

 

これまで買ったうちのほとんどがセザンヌだが、この傾向は今に始まったことではない。セザンヌには全幅の信頼をおいている。

 

メイベリン アイステュディオ スリムペンシルアイライナー 04 ネイビー

メイベリン アイステュディオ スリム ペンシル アイライナー 04 ネイビー ウォータープルーフ

もっといいネイビーのアイライナーはあるはず。診断を受けた帰りに寄ったアインズ&トルペにはこれしかなかった。

診断を受けた際に黒のマスカラとアイライナーを使うと必要以上に目が強調されて、仕上がりが好きになれないと相談をした。

目が強調されすぎることを黒が似合わないせいだと思っていて、それゆえに私は自分がイエベだと思い込んでいたが、カラーリストのおばさまいわくそれは「目の印象が強いから」だそう。

あまり納得はいかなかったが、代替案としてネイビーを使うことを提案されたのでこれを買った。

白目に透明感が出て、奥行きが生まれる感じがするので仕上がりは好きだが、崩れやすいのであまり使っていない。

 

今後もいい商品があれば記事にしようと思う。

 

悲しいから泣くのか、前頭葉の働きが衰えたのか

今週のお題「卒業」

 

私は私立文系の大学生だが、塾講師をしている。塾といっても個別指導塾だ。

高校を卒業してから講師として働き始め、そろそろ3年が経つ。私の1年上の先輩達がこの春から社会人になる。

塾の仕組み上、講師同士が協同して仕事にあたることが多く、その中で仕事の仕方を覚えていくため、1年上の先輩は一緒に働くことも多かった。

3年間も一緒に働いてきた先輩が大学を卒業して、アルバイト先からいなくなってしまうというのは思っていたよりずっと辛く、のまれてしまいそうな寂しさを堪えている。

 

講師として初めての授業をした日に、講師室でどこにいればいいのかも分からなかった私に声をかけてくれた先輩が、

人見知りで人と仲良くなることも苦手な私に話しかけてくれて、他の講師との交流を広げてくれた先輩が、

初めてご飯に誘ってくれて、いつも優しく、私のどんな失敗も笑って受け入れて解決策を示してくれる先輩が、

自分のことを好きになれないあまりにやさぐれたことを言う私に「私と似ているね」と声をかけて肯定してくれた、仕事をてきぱきとこなす先輩が、

気の利いた答えも言えず、反応も悪い私のセンスを「好き」と言ってたくさん話しかけてくれた先輩が、

 

出勤すれば必ず誰かと冗談を言い合っていたのに、そんな日常が過去のものになってしまう。楽しい日々が遠くに行ってしまうようで悲しくてたまらない。

 

先輩達のうち、全員が遠く離れてしまうわけではない。会おうと思えばいつでも会えるはずだ。

でももう、生徒についてあれこれ話したり、一緒に授業以外の仕事をすることがなくなるのかと思うと今が名残惜しく感じて涙があふれ出てくる。

こんなに先輩達にかわいがってもらえたことも、敬語を使いながらもまるで上下関係がないかのようにふざけ合えるのも初めてだから別れがこうも辛いのだろう。

 

最近は就職活動のせいか、余計に自己肯定感がなくなっていていて憂鬱だ。

憂鬱さのせいで前頭葉の機能も衰えたのかなんだか涙もろくなった。

この涙は悲しいせいなのか、認知が歪んだせいなのか分からないが、悲しみを抜けた先に笑顔で内定を報告する自分がいることを願っている。

イエベ春だと思っていたのに

2月14日、バレンタインデー。

私は高校2年生を最後にバレンタインデーからは引退した。チョコレートを配るのは性に合っていなかった。あげたいような人もなし。

 

なんとなくカップルが多くて騒がしい、繋がれた手に阻まれて前に進めない日に、私はアルバイト先の同期とパーソナル診断を受けに行ってきた。

予約したサロンは日本橋にあった。事前にもらったメールでは化粧をせずに来ることを勧めていたが、さすがに肌荒れの跡が目立つ顔では歩けないと思い、化粧をして行った。

 

サロンに着いてまずアンケートに回答した。好きな色調のシーズンやよく着る服の色、苦手だと感じる色などを答えた。

ここで答えた好きなシーズンが自分のパーソナルカラーの予想だと思われたことが気になったが、世の中そんなものだと思って気にしないことにした。

 

まず同期が診断を受けた。彼女は「きっとイエベ秋って言われる…。」と言っていたが私にはブルべ夏に見えていた。実際にもブルべ夏だった。

彼女に黄みがかった色のドレープがあてられる度に顔がくすんで見え、青みがかった色のドレープがあてられる度に晴れるのをみるのはとても興味深かった。

 

次は私だった。白いケープと三角頭巾をつけて、眉を隠し、化粧を落とした。

ファンデーションより肌が白いと言われたが、普段化粧をしていてファンデーションの方が明るいと思っていたので意外だった。

 

初めに緑のドレープをあてた。ドレープは春夏秋冬の順に重なっていた。私は自分のパーソナルカラーがイエベ春だと思っていたので、レタスのような緑をあてがわれても何の違和感もなかった。

しかし、診断をしてくれたおばさまは「色が強すぎて顔が負けている」と言う。できるだけニュートラルな視点で見ようとしたが、何せ一枚目の色だったから分からない。他の季節の緑もあまりしっくりこなかった。

 

専門家が言うのだから間違いないと自分の頓珍漢な色彩感覚に無視を決め込んで、他のドレープをあててもらう。

「赤色がお似合いよ」と言われながらもどの赤にも顔が負けているのではないかと思っていたが、ついに自分にも色の違いを理解できる時が来た。

 

ピンクと水色のドレープをあてられた時だった。

春のコーラルピンクは好きだがおばさまはノーコメント、夏の青みがかったピンクと冬のショッキングピンクが似合うので私はブルべだという。ショッキングピンクは顔が負けている気がしてならなかったが、夏のピンクは肌荒れの赤みに近い色をしているのを確認した。

そしてブルべの中でも夏と冬のどちらなのかを見るために水色をあてた時、夏の水色は顔が一気に薄く見え、おばさまが「夏の水色は顔がぼやけるわね」とコメントした。そして冬の鮮やかな青に切り替わった瞬間、顔のぼやけがなくなり、顔立ちが明瞭になった。

これを見ておばさまは私のパーソナルカラーはブルべ冬だと言った。セカンドは夏らしい。

 私は混乱していた。肌が間違いなく普通の人と比べても黄みがかっていて、イエベだと確信していたのにファースト冬でセカンド夏だなんてブルべど真ん中だとは思いもしなかった。

 

一緒に受けた同期は私と違って稼いだお金をきちんと使うことのできる人なのでデパコスを帰りに買っていくと言う。私は化粧品にお金をかける勇気が出ない人間なので便乗することにした。

BAさんにタッチアップしてもらったときにも明らかにイエベっぽい色のリップを勧められたのでイエベに見えるのだろう。これも手伝っていまだに自分のパーソナルカラーを確信できていない。

確かにイエベなら似合うはずのキャメルが安っぽく見えたり、ゴールドではなくピンクゴールドのピアスを選んだり、ブラウンのアイシャドウを買う際にピンクブラウンを買ったりなど、黄みの強すぎる色が苦手なことは無意識に理解していたようだ。

 

診断を受けてしばらくしてから戸惑いを妹に打ち明けると、「使える色の幅が広いってことでしょ、気にしなければいい。」と言い放たれた。

確かにこれまでイエベ春向きの色をたくさん使ってきたが、実際に似合うのはブルべ冬と夏の色だ。つまり、以前から似合わない色があると自覚しているイエベ秋の色以外は使える可能性が高いということだ。

 

それに、パーソナルカラーについて調べてみると、パーソナルカラーが生きるのはもっと年を重ねて肌がくすんできたような時だという。

若いうちはあまり気にせず使いたい色を身に付けようと思う。また、これまで似合わないだろうと思って敬遠してきたボルドーバーガンディーのような深い色にも挑戦してみようと思ういいきっかけになった。

得意な色と苦手な色を知るのも悪くないし、ぜひ機会があれば受けるべきだと思う。

おしゃれとK-POPらしさのスウィートスポット

K-POPは時代の変遷によって楽曲の傾向がかなり変わる。約10年前はK-POP特有のちょっとダサいけどクセになる曲調が主流だったが、近年はどの事務所もお金をかけて欧米のトレンドにのったおしゃれな曲を売り出している。

8年以上市場を見守ってきた私の考えとしては、ただおしゃれなだけの曲はK-POPである必要はない。おしゃれなだけの曲はそれこそ欧米のDJに任せておけばいい。K-POPK-POPらしさがあるからこそ価値がある。

今回はおしゃれでいて、かつK-POPらしさも兼ね備えた曲を紹介しようと思う。

 

f(x) - 4walls

www.youtube.com

先日メンバーの内3人が事務所を退社したf(x)。事務所は頑なに彼女たちに活動させなかったが、それは間違いだったと断言できる。

彼女たちにとって最後の活動曲になったこの曲はディープハウスとK-POPを語るうえで外すことのできない名曲だからだ。

"Love is 4 walls" というK-POPによくあるフックとディープハウス的なベースが心地よい。

なにより驚きなのが2015年に発売された曲だということだ。私にとってこの曲はこの4年間で発売されたどの曲よりも洗練されていて、全く色褪せていない。今後も存在感を保って残っていく名曲に違いない。

振り付けも曲のスタイリッシュな雰囲気に合っていて魅力を倍増させているので一度見てほしい。

www.youtube.com

 

WINNER - REALLY REALLY

www.youtube.com

韓国でも大流行した曲だ。グループの顔的存在だったナム・テヒョン(彼は一度見たら忘れられない特徴的な顔立ちをしているので本当に「グループの顔」だった)の脱退後に初めて出した曲で、再起を図るために入念に準備したそうだ。

歌詞にも注目したい。

「どこにいる?家?

忙しくなかったら出てきてよ

君の家の前にいるんだ

言いたいことがあってさ」

という言える人が限られそうなセリフから始まり(下手したらストーカーである。メンバーの中でもジヌ以外は許されないかもしれない。)

サビで「君が好き」と告白する流れがよく練られている。なるほどヒットしないはずがない。

歌詞に負けず多幸感のあふれるサウンドも何度聞いても飽きない。発表以降毎日のように聞き続けている一曲だ。


Key - Forever Yours

www.youtube.com

SHINeeのKeyが入隊前に発表したソロ曲だ。万能鍵のあだ名で知られるKeyの均整の取れた能力が余すところなく発揮されている。

元Sistarのソユがフィーチャリングしていて、女性ボーカルが加わることで全体的に軽やかでさわやかな雰囲気をまとっている。

この曲をKeyがパフォーマンスするのを単独公演であるKEYLANDで実際に見たのだが、ソユのパートはKey本人がファルセットで対応していた。会場からは笑いが起きていたがおそらく本人は本気だった。また異なる魅力があるので除隊後に見せてくれることを今から待ち望んでいる。


BLACKPINK - FOREVER YOUNG

www.youtube.com

なぜ活動曲にならなかったのか不思議な一曲。私がSpotify上で一番多く再生しているのはこの曲だ。

BLACKPINKはこの時の活動曲である「DDU-DU DDU-DU」から大きくコンセプトが変化した。それまではBLACKPINK独自のしなやかで少女的な路線だったのが、一気に2NE1を彷彿とさせる強い女性像を強調するコンセプトになった。

個人的にはかっこいい彼女たちより等身大の少女のような彼女たちの方が好みなので、この曲を推したい。「Kill This Love」活動時の「Don't Know What To Do」も同様に少女的で素晴らしい。

終盤にかけてダンスブレークのような盛り上がりを見せるところもK-POPらしくて好きな点だ。

 

KARD - Oh Na Na

youtu.be

正直この曲はおしゃれに寄りすぎていると思う時があるが、欧米の曲に似たようなものがあるかと聞かれればないので、K-POP独自なのだと思う。

KARAで有名なDSPメディアがかなり力を入れている(と思われる)KARD。DSPメディアといえばKARA、KARAというとアイドルの王道を行くイメージだ。後輩のAprilもその路線を踏襲している印象があったため、彼らのような練習生がいたとは知らなかった。

特筆すべきはソミンだろう。彼女は一度Aprilとしてデビューしたものの脱退し、練習生に戻って再度KARDとしてデビューした。

この曲は彼らがデビュー前に発表した3曲のうち、一番初めに出されたものだ。こんなにも洗練された曲を歌い、踊りこなす練習生がいたのかと衝撃を受けた。

デビュー曲ではないため彼らはこの曲で活動していない。それがあまりに惜しいほどの完成度だ。話題性のためかKARAのヨンジがフィーチャリングしているが、そんなことをしなくても十分に話題になれただろう。

この曲が好きな人は彼らの他の曲も聞いてほしい。気に入ること請け合いだ。